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濱松 清隆; 滝塚 知典; 白井 浩; 岸本 泰明; C.S.Chang*
Europhysics Conference Abstracts (CD-ROM), 23J, p.421 - 424, 1999/00
内部輸送障壁の特徴は密度・温度の空間変化がイオンのバナナ軌道の幅程度であること、径方向電場が形成されていることである。この状況は、従来の新古典輸送理論の適応範囲を大きく逸脱している。また、JT-60では輸送障壁が準定常的に維持されている。本研究では、準定常な輸送障壁近傍でのイオンの粒子・エネルギー輸送特性をモンテカルロ・シミュレートにより解析した。具体的には、OFMCコードを用いて粒子・熱パルスの伝播をシミュレートし、拡散係数と対流係数を評価した。解析の結果は、電場がない場合は、急峻な密度・温度勾配が粒子・エネルギーの外向きの流れを誘起すること、電場がこの流れを内向きに逆転させ、同時に拡散係数を低減することを示した。
濱松 清隆; C.S.Chang*; 滝塚 知典; 安積 正史; 平山 俊雄; S.Cohen*; 谷 啓二*
Plasma Physics and Controlled Fusion, 40(2), p.255 - 270, 1998/00
被引用回数:9 パーセンタイル:31.96(Physics, Fluids & Plasmas)イオン・サイクロトロン周波数帯(ICRF)の波動入射によりヘリウム・イオンを加熱し、トロイダル・リップル磁場捕捉粒子として排気できる可能性について数値解析を行った。プラズマ周辺領域において、He(+2)イオンと中性重水素の荷電交換を行わせHe(+1)とし、再電離するまでにICRF波で加熱しリップル捕捉粒子とし、リップル損失させることでヘリウム灰を選択的に排気する。具体的には、ICRF加熱とリップル磁場効果を取り入れた案内中心軌道追跡モンテカルロ・コードを用いてITER級の実形状のトカマク配位で数値シミュレーションを行った。解析の結果、排気に必要な波動パワーは10~15MWであり、また、真空容器外へ排出するためのダクトのサイズは1.3m0.7m程度であることを示した。
A.Polevoi*; 白井 浩; 滝塚 知典
JAERI-Data/Code 97-014, 14 Pages, 1997/03
1.5次元ASTRAコードの中性粒子入射(NBI)部について、中性ビームの吸収、一次軌道解析及び高速イオンの減速を中心に記述する。JT-60Uの実験パラメータを用いて、ASTRAコードとOFMC計算とのベンチマーク検査を行った。このベンチマークの結果から、ASTRAコードのNBI部は十分な正確さで吸収入力パワーと駆動電流を計算できることが判明した。高エネルギー粒子に関するリップル損失と多段階原子過程を考慮することにより、JT-60U実験におけるリップル磁場中の垂直NB入射及び負ビームの接線入射について共に計算可能となった。ASTRAコードは、MHD平衡とプラズマパラメータを無矛盾的に高速計算するので、JT-60U実験の実験解析や輸送シミュレーションに非常に有効である。
Konovalov, S.*; 滝塚 知典; 谷 啓二; 濱松 清隆; 安積 正史
JAERI-Research 94-033, 25 Pages, 1994/11
上下非対称配位に対する新しいマッピングコードを開発した。マッピングとOFMCを組み合わせた混成コードは、トカマクにおける高エネルギーイオンのリップル損失の計算を、リップル損失割合のみならず第一壁への損失パワー分布についても、正確にかつ速く行う。JT-60UにおけるNBIイオンのリップル損失に対する混成コードによる解析結果は、実験結果及びこれまでのOFMC計算結果によく一致した。